今年の10月に毎年恒例の、大型百貨店が開催する【品質管理・危機管理説明会】に
参加しました。
この百貨店は関西にもありますので、大阪と東京でそれぞれ開催します。
たむらやは、毎年訪れる東京会場です
この時は、まだ残暑が厳しく汗をかきながら会場まで歩きました
さすがに、参加企業も多く満席状態で営業の男性が多かったです。
この百貨店の説明会は、百貨店側からの説明だけではなく
世事にあった専門講師の講習があり、勉強になります。
今回は「ノロウイルス感染とその対応について」です。
年々、ノロウイルスが流行する時期が早まっているように思いませんか?
その内、1年中にノロに怯えながら生活するようになるでしょうか
一般常識適度の知識しかない時でも、脅威の「ノロ」でしたが、
専門家の講習を聞いた後は、ますます恐ろしくなりました
まずこんなに毎年感染者が増えて深刻化しているのに、特効薬がないのは
人為的にウイルスを培養できない事と、生きた細胞に感染しながら、
遺伝子型を変えていくので決まった抗体がつくれないため。
なので何度でも感染するそうです。またウイルス粒子も小さく37nm(ナノメーター)で
mmに換算すると100万分の1です。
大腸菌ですら1μm(マイクロメートルー)もあり、mmにすると1000分の1になります。
また高齢者の多い施設では院内感染を予防するために、ノロに感染した人は
入院させない場合もあるそうです。
最近では、乳幼児〜2歳児くらいまでが感染する「ロタウイルス胃腸炎」も
注意が必要です。
予防はやはり、まめな「手洗い」と「うがい」ですね。
この分かりずらい写真は、ある病院の調理担当者の手洗い後の
手のひらの細菌数です。
しっかり手洗いしたつもりでも、シワの間などが洗いきれていない様子が
良く分かります。これでは、二次汚染もあり得ます。
やはり調理担当者や製造業務たずさわる人の手袋着用は必須だと認識しました。
もちろん手袋をしていても、衛生管理は怠ってはいけません。
衝撃的な講習会の後は、百貨店が行っている危機管理についてと
取引業者への協力のお願いでした。
毎回注意されていることが、一括食品表示の記載ミス。
特にアレルギー表示に関しては、重大な事です。お客様の命にかかわります。
その他には「異物混入」
実際にお客様から連絡のあった異物達です。
これは、袋の中に封がしていない商品が混入していた現物です。
一番驚いたのは、商品の中に作業者が使用していたボールペンが
混入していた現物 常識の範囲を越えています。
「人のふり見て、我がふり直せ」で、たむらやでもますます「異物混入ゼロ」を
目指し、製造部だけではなく発送部も含めて気を引き締めたいと思います。