砂糖と油

2022年08月09日

コロナ下となってからずっと

多くの取引先から次々と値上げの通知が来ています

ロシアのウクライナ侵攻以後拍車がかかり

再値上げ、再再値上げ、という状況です

金平の話で母の子供の頃は砂糖と油は貴重品だったという事が

理解できましたが、この値上げの内容を見ていると

昔の話では済まなくなりそうで気が重くなります


母の実家は戦後の農地解放でかなりの田畑を失いましたが

戦前は小作をかかえた地主で豊かな農家だったと思います

多くの土地を失っても専業農家であったため

母は戦後の飢えを体験せずに成長しました

何かの話の中で「そういえば子供のころは”ねえや”がいた」

とつぶやいた母にびっくりしたのを覚えています

私から見れば”ねえや“のいる生活と聞いてイメージするのは

戦前の御大家のお嬢様生活です

もちろん群馬の田舎の農家ですから

ドラマに出てくるようなお嬢様生活ではないでしょう

母の実家と“ねえや”のいる生活は

かけ離れすぎていてイメージがわきませんが

家庭内に他人を雇い入れるだけの余裕があったわけです

その母からしても砂糖と油は貴重品でした


値上げが続いていると言っても

まだ普通に油や砂糖を買えます

ですが先の見えない世界情勢を考えると

今の自分の世界と戦時中の世界は

決して隔絶したものではないのだと感じます