コロナ下となってからずっと
多くの取引先から次々と値上げの通知が来ています
ロシアのウクライナ侵攻以後拍車がかかり
再値上げ、再再値上げ、という状況です
金平の話で母の子供の頃は砂糖と油は貴重品だったという事が
理解できましたが、この値上げの内容を見ていると
昔の話では済まなくなりそうで気が重くなります
母の実家は戦後の農地解放でかなりの田畑を失いましたが
戦前は小作をかかえた地主で豊かな農家だったと思います
多くの土地を失っても専業農家であったため
母は戦後の飢えを体験せずに成長しました
何かの話の中で「そういえば子供のころは”ねえや”がいた」
とつぶやいた母にびっくりしたのを覚えています
私から見れば”ねえや“のいる生活と聞いてイメージするのは
戦前の御大家のお嬢様生活です
もちろん群馬の田舎の農家ですから
ドラマに出てくるようなお嬢様生活ではないでしょう
母の実家と“ねえや”のいる生活は
かけ離れすぎていてイメージがわきませんが
家庭内に他人を雇い入れるだけの余裕があったわけです
その母からしても砂糖と油は貴重品でした
値上げが続いていると言っても
まだ普通に油や砂糖を買えます
ですが先の見えない世界情勢を考えると
今の自分の世界と戦時中の世界は
決して隔絶したものではないのだと感じます