秋を感じる日に、奥草津にある国の天然記念物でラムサール条約にも登録された
《チャツボミゴケ公園》に行っていました。
連日、雨降りが続いたので、苔達は元気いっぱいでした
場所は温泉で有名な草津の奥となる、中之条町六合(クニ)地区です。
この地区は、かつて群馬鉄山と呼ばれ、戦前戦後と国内生産量第2位の鉄鉱石の鉱山と
して栄えていました。
昭和41年の閉山後も保有していた会社の保養所になっていましたが、
六合地区が〈日本でもっとも美しい村連合〉に加盟したことで、
翌年に中之条町へ無償譲渡されたそうです
また、国内最大級のチャツボミゴケ群生地として、環境や生態系が評価され
芳ケ平湿原を含む周辺とともに、ラムサール条約に登録。
2年後には、国の天然記念物に指定されました。
*ラムサール条約とは、地球規模で移動する渡鳥を保護するために、国家間で協力して
ウェットランドを保全することを目的とした条約
最近では、お家時間を楽しむために盆栽や苔テラリウムなどがブームになっていますが、
まさに苔ワールド!
モフモフした苔と、水の流れ、山の空気、気持ちが浄化されそうです
公園受付事務所で1人600円の入場料を支払い、出発です。
現在地から、群生地の穴地獄まで山道1.3kmほどです。
え〜と思った方、ご安心を穴地獄の入り口までの無料送迎バスが5分間隔で運行されています。
山道の方も、ハイキング気分で歩けますよ。
しかし最後までバスでは行けず、300mほど歩きます。
観光客の服装もマチマチで、本格的な登山スタイルやビーチサンダルの人もいました。
私は湿地をイメージしていたので、長靴でした
しかし歩道は整備されているので、歩きやすい靴ならOKだと思います。
見てください!この緑の世界
土はやはり赤い色をしています。
チャツボミゴケは、pH2.8の強酸性の鉱泉中で生息する極めて稀な種と言われています。
(もちろん苔と周辺の草木の持ち帰りは禁止です)
初夏にはレンゲツツジ、秋は紅葉が見れ、季節によって風景が違って見えるそうです。
12月〜4月下旬までは、冬季閉園となります。
苔テラリウム始めたくなりました