旨い物

2023年03月05日

一般に美味しい物・御馳走というと

さしがたっぷり入ったブランド牛肉とか

マグロの大トロ部分とか

脂肪の多い食材が

もてはやされています


あるいはいかに価格の張る食材を使っているか

という切り口でアピールされることが

多いような気がします


私は子供の頃から肉の脂身が苦手で

豚ロースの脂身部分を

そっくり外して食べていたので

脂のきつい食材は苦手です


サンマやサバなら脂ののった身を堪能できますが

和牛のサーロインとかになると無理です

昔恵比寿のお寿司屋さんで

「今日は大トロの良いのがありますよ」と言われ

大トロ自体はあまり食べたことがなかったので

炙りで頼んでみましたが

やっぱりこれは私には無理と感じました


脂肪たっぷりとまではいかなくとも

若いころはそれなりに

こってりしたものも好きでしたが

今では冬になると

じっくりと煮込んで味のしみた大根が食べたいとか

白菜とねぎが大量に入った鍋が食べたいとか


夏場なら万願寺トウガラシや伏見唐辛子などを

じゃこと一緒に炒め煮にしたり

茄子を揚げて天つゆと大根おろしたっぷりで食べたり


そんな献立を考えていると食欲がわいてきて

いそいそと野菜を買いに出かけるのです


今の時期なら

スナップエンドウやアスパラガスが

出始めているので鶏肉やむき海老と一緒に

あっさりと炒めても美味しいなあなどと

買い物をしながら考えます。


なのにその隣にやまうどが出ているのを見ると

これを金平にしても良いねえと考えが移ります

そんな状態で買い物をすると

いったい何を作りたいのかわからないような物が

買い物かごの中にたまっていきます


前橋に住んでいるから

こういう嗜好になったのでしょうか

年齢的なものもあると思いますが

今住んでいるこの地域は

食の観点から見ると天国です